生活相談員として働いていると、現場によって課せられている責務が悩みになるケースがあります。所属している施設でのサービスの中でも、利益率が高いものや現場の運営が楽なものを優先して提案するように求められることも少なくありません。逆にそのような縛りがなく、可能な選択肢の中から最も良いものを提案するのが責務になっていることもあります。
この違いを生むことが多いのが所属先が公営か民営かという点です。公営施設と民営施設での生活相談員の役割や施設の立場の違いを理解するのは大切であり、自分の考え方に合っている方を選べば大きな失敗は無いでしょう。
民営の場合には介護や福祉などのサービスを提供して、利益を得なければ立ち行かなくなります。そのため、利益優先で生活相談員の提案内容にも細かな指示をすることが多い傾向があるのです。
それに対して公営の場合にはあくまで利用者主体で相談を受けることができます。その代わりに選択肢は必ずしも特定の施設のサービスを受けることに限定せず、最も良い回答を考えて対応しなければならないのが基本です。
どちらの方が責務として重いと考えるかは人次第でしょう。大抵の利用者の場合にはこの違いを理解した上で生活相談員に相談を持ちかけてきているため、立場をわきまえて相談に乗れば満足してもらうことができます。どちらの立場の方が自分が働きやすいかを考え、悩みを持ったときには違う方で働いてみるのが良い対策です。