介護業界でキャリアを積んで生活相談員になった介護職の中には、自分の次のキャリアをどうするかと悩む人もいます。キャリアアップ志向を持っていたり、収入を増やしたいという希望を持っていたりする場合には、生活相談員として働いてきたキャリアを生かして新しい仕事を探したいと考えることも多いものです。
そのキャリアパスとして典型的なのがケアマネージャーになることであり、現場でサービスの仲介をしてきた経験を生かし、利用者からのニーズをよく理解した上でケアプランを作れるようになります。資格の取得には多少の苦労があっても、ケアマネージャーになった暁には成果も上げやすくなり、給料も少し高めになるでしょう。
一方、管理職になる道も選ぶことが可能なため、施設長を目指す方向性もあります。施設のサービス全体を理解している生活相談員だからこそ、比較的歩みやすいキャリアパスです。
また、生活相談員として働いていると利用者の要望にしっかりと応えられるサービスを紹介できずに悩むこともあります。現状の介護に限界を感じてしまい、他にもっと良いサービスはないものかと悩む人もいるのです。そのような場合には独立して新しいサービスを始めるのも良い方法であり、成功すれば大きく収入を上げられるだけでなく、多くの高齢者から感謝されるようになります。現場で理解してきた利用者の要望や不満に基いて新しい事業を考案すれば、着実に利用者を獲得できるサービスを提供できるでしょう。